千葉分場1号配水池(千葉市中央区)など県水道局の現役の施設二件と、飯沼本家主屋(酒々井町)を中心とした六件の建築群の計八件が、国の有形文化財(建造物)に登録される見通しとなった。文化審議会が二十一日、水道施設を「再現が容易でない」、飯沼本家を「造形の規範」などとして、登録するよう文部科学相に答申した。

 同配水池は、一九三七(昭和十二)年に建設され、現在も市内に配水している。鉄筋コンクリート造りの半地下構造で内径二十九メートル。屋上に芝が張られ、中央には直線的なデザインのアールデコ風の水位観測塔がある。

 もう一つの水道施設は、栗山配水塔(松戸市)。同年に建てられた円筒形の高架水槽(高さ三十二メートル)で、下部に従い壁が厚くなる耐圧構造で、ドーム状の屋根には藤棚のようなパーゴラ風の四本柱の換気口が付いている。

 飯沼本家は酒造業を営んでいた。主屋は江戸中期の建築と推定される。四〇(昭和十五)年ごろ建てられた甲子蔵(きのえねくら)の応接室には、放射線状に木材を配した天井がある。ほかに、茶室を備えた離れ、現在もイベントで使われている明治期の醸造施設などからなる。

 いずれも通常は非公開。登録されると、県内の登録有形文化財(建造物)は計二百三十九件となる。 (村上豊)