那須町で登山講習中の県立大田原高校の生徒と教員計八人が死亡した雪崩事故で、遺族らが二十三日、講習会を主催した県高校体育連盟と同登山専門部に対して、講習会の運営のあり方や危機管理体制などについて改善を求める要望書を提出した。

 遺族らの代表二人が宇都宮市の県公館で、県高体連の塩沢好和会長と登山専門部の三森謙次部長に手渡した。

 遺族らは、事故の第三者検証委員会が六月末に公表した中間報告で、引率教員らが雪山の危険性を十分認識していなかったことなどを厳しく指摘したことを受け、県高体連と登山専門部に、八月中に改善策を文書で示すよう求めた。三森部長は「真摯(しんし)に回答したい」と応じた。

 これに先立ち、第三者検証委は同日、県公館で第五回会合を開き、最終報告に向けて協議した。

 戸田芳雄委員長(東京女子体育大教授)は終了後、最終報告は九月末に取りまとめた上で、公表は十月になるとの見通しを示した。また七月二十九日に、事実関係を確認するため、引率教員や生徒らから非公開で聞き取り調査することも明らかにした。(北浜修)