米国に仲直りの折り鶴を贈るよ−。横浜市内に三カ所ある「横浜バディスポーツ幼児園」の園児の折り鶴が、広島市に原子爆弾が投下された日と同じ八月六日、米国ユタ州のウェンドーバー空軍基地跡の博物館に贈られる。現地を訪ねる被爆二世で、歌手の佐々木祐滋さん(47)=東京都中野区=に約九百羽を託した。

 佐々木さんは、被爆による白血病の回復を願って病床で千羽鶴を折り続け、十二歳で亡くなった佐々木禎子さんのおい。広島市の平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルにもなった禎子さんのエピソードを語り継ごうと、折り鶴を集めるプロジェクトを五月に始めた。米軍が原爆投下訓練に使った同基地跡にある博物館に贈呈する。

 同幼児園は「戦争の悲惨さを親子で考え、語り継ぐきっかけに」(菊池剛園長)とプロジェクトに共鳴。二〜五歳の園児約四百五十人が二羽ずつ、自宅で保護者とともに鶴を折った。折り紙は、平和記念公園に贈られ、古くなった千羽鶴を再生した紙を使った。

 佐々木さんは今月二十日、同幼児園横浜校(横浜市都筑区)を訪問し、平和への思いを込めた自作の曲を園児らの前で披露。佐々木さんは「戦争はいやだな、仲良くしましょうと思いを込めて渡してきます」と箱に詰めた折り鶴を受け取った。同幼児園を含め、各地から寄せられた折り鶴は計約十万羽という。 (梅野光春)