夏の高校野球千葉大会は二十四日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)で準決勝2試合があった。第1試合は伝統校の習志野が検見川に7−2で勝ち、第2試合では、昨夏覇者の木更津総合が春の選抜に出場した東海大市原望洋を6−2で破った。決勝は二十五日午前十時から同スタジアムで開かれる。

 習志野は一回裏、池田来翔(らいと)選手(三年)の左翼席中段に飛び込む先頭打者本塁打などで一挙3点を先制。二回裏にも2点を加え、試合の主導権を握った。守っては投手2人の継投で相手打線を5安打2失点に抑えた。検見川は四死球などから何度も好機を作ったが、決め手を欠いた。

 木更津総合はエース左腕、山下輝(ひかる)投手(三年)が14奪三振の圧巻の投球で完投勝ち。一回裏2死二、三塁から野尻幸輝選手(二年)の左前2点適時打などで3点を先制するなど、プロも注目の東海大市原望洋のエース金久保優斗投手(三年)を攻略した。東海大市原望洋打線も序盤に好機を作ったが、相手エースを打ち崩せなかった。 (山口登史)

◆「何かが足りない」 検見川、4強で涙

 公立校同士の対戦となった準決勝第1試合。検見川は「真実追求・自主創造・連帯協力」を校訓とし、文武両道を実践する大学進学者も多い県立高。20年ぶりに4強に進出したが、「あと2勝」が遠かった。

 この日は、二回までに5点を習志野に先行される苦しい試合展開となった。中継ぎでマウンドに上がった広瀬励投手(三年)の好投もあり、五回には湯浅未来選手(三年)の中犠飛、六回には相手のボークで1点ずつを返した。酒井光雄監督は場面ごとに何度も選手を送り、最終的には17人がグラウンドに立った。

 春の県大会で4強入りし、Aシードに。周囲の期待も大きかったが、「常に挑戦者の気持ち」と酒井監督が語るように、チームとして謙虚さも忘れず「全員野球」を貫いた。

 「4強までたどり着けたが、甲子園出場には何かが足りなかった。頑張って練習して、まずはマリンまで戻ってきてほしい」。阿形郁主将(三年)は、初の甲子園出場の夢を後輩たちに託し、グラウンドを後にした。