国の文化審議会は日光市内にある東武鉄道の関連施設や、佐野市内の町家など計九件を、新たに登録有形文化財(建造物)にするよう松野博一文部科学相に答申した。九件を加え、県内の国登録有形文化財(建造物)は二百四十件となる。

 県教育委員会によると、東武鉄道の関連施設は、昭和初期に建設された「下今市駅旧跨線橋(こせんきょう)」や、一九四六(昭和二十一)年に架けられた「砥川橋梁(とがわきょうりょう)」、大谷向(だいやむこう)駅のプラットホームなど計七件。砥川橋梁は、明治期に現在のJR常磐線に架設されたトラス橋の一部を転用した。明治期のトラス橋の貴重な遺構となっている。

 佐野市内の町家は「旧土佐屋薬局店舗兼主屋」(同市本町)と同薬局の蔵の二件。旧日光例幣使(れいへいし)街道沿いに立ち、店舗兼主屋は明治半ばの建築。黒漆喰(しっくい)塗りで重厚な外観を見せており、現在は和菓子店が使用している。 

  (北浜修)