地元農産物のPRに力を入れる高根沢町が、町内に農場を持つ県立宇都宮白楊(はくよう)高校(宇都宮市)と連携し、生徒が育てた豚を「白楊豚(ぶた)」と命名し売り出すことにした。町内初の食肉ブランドで、同町上柏崎の複合施設「元気あっぷむら」で八月一日からポークカレーなどの料理を提供する。(藤原哲也)

 農場は宮内庁御料牧場に隣接し、広さは水田や牧草地を含めて約二十五ヘクタール。豚肉は種豚一頭、母豚五頭から生まれた子豚を年間約百頭を育てて出荷する。品種は三つの品種の長所を合わせた「三元豚(さんげんとん)」と呼ばれるもので、肉質が良いのが特徴。同校農業経営科で畜産を学ぶ生徒が育てる。

 「柔らかくて食べやすく、六月の出荷では一頭四万九千円の値が付くなど評価を得ている。生徒が愛情込めて育てているので、豚にストレスがかからないのが強み」と指導する阿久津昌世教諭(46)は胸を張る。

 ブランド化は農産物以外の食材を使ったメニュー作りを検討していた町が、同校の取り組みに着目したのがきっかけ。これを受けて元気あっぷむら内の和食、中華の各レストランと食堂の三店舗がメニューを考案した。七百五十円のポークカレーのほか、ロースカツ定食(九百円)、ホイコーロー(千百円)など計八種類をそろえた。

 今月十九日に元気あっぷむらで試食会があり、畜産を学ぶ同校の三年生六人と加藤公博町長らが出席。生徒たちは自らが育てた豚肉に舌鼓を打つと、出来栄えに満足して笑顔を見せた。

 養豚を学ぶ浅野礼(ひろし)君は「豚肉の味がよく分かるメニューで良かった。豚への愛情では負けないので地元でもっとPRしたい。お客さんの反応も研究に生かしたい」と意欲的だった。

 加藤町長は「高校生が消費者の反応を直接聞くのは、農業の良さを実感する上で大切。ブランド化で彼らの背中を押し続けたい」と応援を約束していた。

 問い合わせは、元気あっぷむら=電028(676)1126=へ。