墨田区議会の自民党会派の出納責任者だった松本久氏(55)が、会派に支給された政務活動費(政活費)から少なくとも千八百四十万円を私的に流用して議員辞職した問題で、同会派の田中邦友幹事長が二十七日記者会見を開き、「(会派として)脇が甘かったと言わざるを得ない」などと述べ、謝罪した。(中村信也)

 田中氏らによると、問題は五月中旬に発覚した。松本氏の後任の出納責任者が会派の通帳の残高が不自然に少ないことに気がつき、田中氏が松本氏を問い詰めたところ流用を認めた。

 会見では、「都議選(七月二日投開票)への影響を考えて公表が遅れたのではないか」との質問が出た。田中氏は、業務上横領容疑で松本氏を告訴または告発する相談を警察としているとして、「手続きに耐えられるよう、着実に裏を取るためだった」と説明した。

 問題発覚後も松本氏は区議会に出席するなど、通常の議員活動を続けていた。会派で調査責任者を務める佐藤篤区議は「疑わしきは罰せずと判断した」と話した。

 区議会の各派は二十六日、真相解明と再発防止のため特別委員会を設置する方針で合意した。閉会中のため、来週にも臨時会を開いて正式に決める。