東東京大会三連覇を逃した関東一のエース高橋晴主将(三年)は「悔しい。自分さえ良ければ」と唇をかんだ。先発として3回74球を投げ、被安打8で6失点。四回から一塁に入り、主将としてチームメートに「いつも通り冷静に」と声をかけ続けたが、道はついえた。

 身長186センチ、体重87キロ。高校の寮生活で体重は13キロ増えた。右腕から繰り出す最速147キロのストレートに、110キロ台のカーブとスライダーを織り交ぜる。調子は悪くなかったものの「コーナーを突けず、浮いた甘い球を長打された」と振り返る。

 幼稚園の時に「プロ野球選手に」と願う祖父恒男さんに荒川区の自宅で手ほどきを受けた。小学一年の時、恒男さんはがんを患い、五十九歳の若さで亡くなった。「おじいちゃんのために甲子園へ行く」のが夢だった。

 新チーム発足時、米沢貴光監督から主将を任された。「もともとは人についていく性格だったけど、皆をまとめようとする人間に成長できた」と実感する。亡き祖父に誓った甲子園の夢は後輩に託す。 (増井のぞみ)