三十日投開票の横浜市長選で、三人の候補が「対話型街頭演説」を相次いで取り入れている。前回選(二〇一三年)の投票率が29・05%と戦後最低だったこともあり、有権者や識者らの質問に答える形式で、関心を高めようとしている。(志村彰太)

 「なぜ市長になろうと思ったのですか?」。二十三日、横浜駅西口で林文子さん(71)=自民・公明推薦=の横に座った公明党参院議員の三浦信祐さんが問い掛けた。

 林さんは会社員時代の経験から「男性と女性が等しく働けば、いい成果が出る」と確信し、「それを行政の現場に広げたかった」と話した。また、待機児童ゼロなどこれまでの成果を強調し「三期目も任せてほしい」と締めくくった。

 三浦さんは「聞きたいことがたくさん。林さんの人となりが示せたのでは」と対談の感想を述べた。

 新人で元衆院議員の長島一由(かずよし)さん(50)は二十一日、JR桜木町駅前で「カジノ解禁が日本を滅ぼす」など、ギャンブル関係の著書が多いノンフィクション作家若宮健さんと対談。ギャンブル依存症や治安悪化などカジノの危険性を訴えた。

 長島さんが「林さんを応援している人にも、カジノ反対の人が多い」と話すと、若宮さんは「ばくちは全て敗者の犠牲の上に成り立っている。横浜に造らせてはいけない」と応じた。

 長島さんは「カジノという分かりやすい話題に絞って対談した。反応は上々」と手応えを感じていた。

 新人で元民進党横浜市議の伊藤大貴(ひろたか)さん(39)は二十二日、横浜駅西口で演説を聞きに来た有権者の質問に答える形で、自身の政策を語った。

 「中学校給食は実現できるのか」との質問に、伊藤さんは「現市政は家庭弁当が基本という原則をかたくなに変えない。トップが意思決定するかどうかの問題だ」と述べた。カジノに関する質問に「絶対に誘致しない」と宣言した。

 陣営は「伊藤さんの考えを知りたいという支持者の要望で質疑応答型にした。一方的に話すより、話を聞いてもらえる」と語った。