富岡市の有料老人ホーム「ウェルネステラス富岡」で入所者の高齢女性が元職員から顔を殴られ、けがをした事件で市は二十七日、高齢者虐待ケース検討委員会を開いた。

 検討委は、五月三十日朝に入所者の女性(84)が元職員に殴られ、鼻骨を骨折するけがをした事件を医師の所見などをもとに虐待があったと認定した。

 さらに、この女性を含む複数の入所者にベッドの四方に柵を設けるなどの身体拘束が認められた。「緊急やむを得ない場合」に認められる切迫性などの要件を検討した経緯や記録は確認できず、結果として施設内で虐待があったと認定した。

 市は県に報告するとともに、施設側には改善計画書の提出を要請。市内の高齢者施設などを対象に高齢者虐待防止の研修会を開く。(大沢令)