第99回全国高校野球選手権群馬大会は27日、前橋市の上毛新聞敷島球場で決勝戦があった。前橋育英が健大高崎を6−4で破り、2年連続3回目の優勝を果たした。春の選抜大会と合わせて3季連続の甲子園出場となる。全国大会は8月4日に抽選があり、7日に開幕する。 (原田晋也)

 守りを崩さなかった前橋育英が着実に得点を重ね、振り切った。前橋育英は緊迫した投手戦が続き0−0で迎えた三回、四死球や暴投に乗じて2点を先取。その後も五回の小池悠平選手(二年)の適時三塁打など勝負どころを逃さなかった。

 守っては四回から登板した2番手左腕の丸山和郁投手(三年)が強打の健大高崎打線を6回4安打に抑えた。九回裏に1点を返されたが、丸山投手のもとに内野陣が駆け寄り声を掛けた。「練習通りに行こう」。信頼する仲間と円陣を組み、天を仰いで気持ちを落ち着かせると次打者を併殺で仕留め、最終打者もショートゴロに抑えた。「健大打線は強かった。負けたくなかったので全力で行きました」

 荒井直樹監督は「甲子園という大きな舞台で、今まで積み重ね体に染み込ませてきたものを思い切って表現したい」と語った。飯島大夢主将(同)は「仲間が支えてくれてここまで来た。粘り強い守備を生かして戦い、昨年を超えられるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 健大高崎は九回、湯浅大主将(三年)が二塁打を放ち、続く安藤諭選手(同)の適時打で1点を返したが、それ以上打ち崩せなかった。

 湯浅主将は二月の練習中に負った右手首の骨折の回復が長引き、今大会の3回戦まで復帰が遅れた。「今まで以上にチームを引っ張っていこうという強い気持ちで臨んできたが、悔しい。野球の楽しさをあらためて感じさせてくれて、自分を成長させてくれた。チームには本当に感謝している」と声を絞り出した。

◆市民の誇りだ

 前橋市の山本龍市長は二十七日の定例会見で前橋育英の甲子園出場について「ナインの頑張りはうれしいし、市民の誇りだ。甲子園でも最後まで応援したい」と期待した。