2020年東京五輪開幕まで、残り3年を切った。大会の成功に向け雰囲気を盛り上げようと、五輪とパラリンピックの競技会場となる千葉市と一宮町では24日、記念イベントが開かれた。費用負担問題などでゴタゴタが続いてきた東京大会。県内の開催地の準備状況は−。 (黒籔香織、村上豊)

■関 心

 一宮町の釣ケ崎海岸で二十四日、県と町が開いた三年前イベント。町出身の稲葉玲王(れお)選手(20)らプロサーファー十七人が日ごろ磨いた技を披露した。馬淵昌也町長は「近隣自治体とも協力し、外房ならではの五輪にして、世界の皆さんをお迎えしましょう」と語った。参加者らは海岸のごみ拾いもした。

 町内で就労支援の合同会社を営む富沢恭子さん(31)は「サーファーを含めて移住者が増え、町も活性化している。五輪をきっかけにインフラ整備にも期待できる」と話す。

 しかし、イベントの出席者約三百人の大半はサーフィン関係者や地元の児童、生徒ら。町全体で五輪サーフィン開催に向け機運をどう高めていくのかが課題となっている。町内で商売をする七十代の女性は「歓迎する人と、冷ややかに見ている人とで町民は二分している」と明かす。

 町オリンピック推進課は、五輪開催のポスターを新たに張ったり、街路灯にフラッグを掲げたりとPRに取り組む予定だが、「いかに町民を巻き込んでサーフィンに関心を持ってもらえるかが課題」としている。

■予行練習

 幕張メッセ近くのワールドビジネスガーデンでも二十四日、三年前イベントがあり、森田健作知事は「多くの選手、観光客が千葉に来ます。心を込めておもてなしをしましょう」と参加者に呼びかけた。

 その四日前、県などでつくる「ちばアクアラインマラソン」実行委員会の総会が千葉市内で開かれ、第四回大会の開催日を二〇一八年十月二十一日と決定。東京五輪・パラリンピックの予行練習と位置付け、国内外のランナーを相手に、おもてなし力の向上を目指す方針を示した。

 アクアラインマラソンは一二年から始まり、隔年で開かれている。昨年の前回大会にはランナー一万五千人、ボランティア五千百人が参加した。四百八十人の外国人も走ったが、宿泊情報の提供が課題として残った。一八年大会では、通訳スタッフを含めたボランティアの充実を検討する。

 総会後、実行委員長の森田知事は「五輪・パラリンピックに向けて、ボランティアが外国語を使ったおもてなしを実体験できる。スポーツ大会の機運も醸成させたい」と強調。「外国人ランナーに、沿道から国旗を持って声援する、千葉らしい応援を考えたい」と語った。

◆県内で開催される競技

■幕張メッセ(7競技)

(五輪)レスリング、フェンシング、テコンドー

(パラリンピック)シッティングバレーボール、車いすフェンシング、ゴールボール、テコンドー

■一宮町の釣ケ崎海岸

(五輪)サーフィン