「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ俳句の月報への掲載をさいたま市の三橋公民館が拒んだ問題で、作者の女性(76)が同市に俳句の掲載などを求めた訴訟が二十八日、さいたま地裁(大野和明裁判長)で結審した。原告側は「掲載拒否によって表現の自由などが侵害された」と訴えた。判決は十月十三日に言い渡される。

 訴状などによると、公民館では地元の俳句会が会員の俳句から選んだ一句を月報に掲載していた。「梅雨空に〜」は二〇一四年七月号の掲載句として選ばれたが、公民館が「世論を二分するテーマの俳句は載せられない」として掲載を拒み、俳句を削除して月報を発行した。

 原告側は、「公民館の職員が市民の学習活動に介入すべきではない」と主張。

 市側はこれまでの公判で「俳句の内容が政治的で、公平性が求められる公民館の性格上、掲載拒否は認められる」と争う姿勢を示している。 (牧野新)