宗教法人「天理教」の幹部をかたり、不動産取引を持ちかけて現金をだまし取ったとして、県警は二十八日、詐欺の疑いで、京都市南区東九条南河辺町、不動産会社社長井上卓三(67)、東京都品川区北品川五、会社員平出千尋(80)の両容疑者を逮捕したと発表した。

 逮捕容疑では、二〇一三年十一月六日と八日、さいたま市岩槻区の建設会社社長の男性(54)に「静岡県熱海市の不動産を購入して、天理教に売却する。その購入資金が足りないので四千万円貸してほしい」などとうそをついて、指定した口座に約四千万円を振り込ませて、だまし取ったとされる。県警は認否を明らかにしていない。

 県警によると、一三年十月ごろに平出容疑者が都内の料亭で男性と知り合い、天理教幹部として井上容疑者を紹介。井上容疑者は、男性を信用させるために天理教教祖と同じ姓の「中山正山」という偽名を使っていた。

 県警は、井上容疑者らが同様の手口で男性からほかにも約八千万円をだまし取っていたとみており、慎重に捜査している。