特定外来生物で強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」について解説する「ヒアリ展」が二十九日、宇都宮市睦町の県立博物館で始まる。国内で初めて確認されて関心が高まる中、正しい知識を持ってもらおうと企画された。九月十日まで。 (北浜修)

 ヒアリは赤褐色で、体長は二・五〜六・〇ミリと幅がある。刺されるとやけどのような痛みが生じる。五月に中国から神戸港に到着した貨物船のコンテナの中で初めて確認された。その後、東京港や横浜港など各地で発見が相次いでいる。

 ヒアリ展では、九州大熱帯農学研究センターから提供されたヒアリの実物標本四点を展示。拡大鏡を通して、小さな体を詳細に見られる。生態や毒の種類、刺された際の対処法などを解説しているパネルもある。

 刺された場合に、体質によってアレルギー反応の「アナフィラキシーショック」を起こして命に関わるケースがあることや、症状が軽ければ市販薬が有効であることを説明している。

 在来種のアリの存在がヒアリの侵入や定着を防ぐと期待されていることから、同館の周辺でよく見られるアリについても標本や写真などを使って紹介。アリに関して広く学べる。同館担当者は「正しい情報を持つことが、冷静な対応につながる」と話している。

 ヒアリ展の会場は、入場無料の同館エントランスホール。開館時間は午前九時半〜午後五時で月曜休館。