石岡市で離れ離れになった飼い主を捜すため約17年間、駅に通った「忠犬タロー」の石こう像を市民有志が作り、当時、すみ着いていた市立東小に贈った。

 市民有志は今春、けなげな生涯を後世に伝えようとタローの銅像をJR石岡駅に設置した。石こう像は銅像の型として作ったもので、デザインや約80センチの高さも同じだ。

 贈呈の記念式典で、タローがいた時に校長を務めた橋本千代寿(ちよじゅ)さん(97)が「タローが偉いのは、お世話になった人の恩を忘れなかったこと。みんなもお父さん、お母さんの恩を忘れず勉強してください」と呼び掛けた。タローの石こう像は学校の玄関脇に飾られ、児童は「タローってすごいね」「かわいい。大事にする」と喜んでいた。

 タローは1964年、別の町から石岡市の幼稚園に列車で通っていた飼い主の女児と石岡駅ではぐれ、迷い込んだ東小で飼われることになった。その後、81年7月20日に死ぬ前日まで約2キロ離れた駅へ通い続けた。