県営相模ダム(相模原市緑区)の建設で殉職した強制労働者を含む83人を追悼する「第39回相模湖・ダム建設殉職者合同追悼会」が30日、ダム近くの県立相模湖交流センターであり、参加者300人が今年で完成70年を迎えたダムの歴史に思いをはせた。

 相模ダムは戦前の1940年着工、47年完成の多目的ダム。建設に多くの強制労働者が従事させられたとされ、朝鮮人や中国人を含む83人が命を落とした。地元住民らでつくる実行委員会が79年から追悼する会を毎年開いている。

 この日は追悼の辞を県や市、中国大使館、在日本大韓民国民団(民団)、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関係者が述べた後、参加者全員で献花。ダムにも移動して花を投じた。ダムから約2キロと近い県立津久井やまゆり園の殺傷事件の犠牲者にも冥福を祈った。

 同センター2階では8月4日まで、ダムの工事の様子をとらえた写真展が開かれている。 (井上靖史)