今回の市長選は、投開票事務で続発したお粗末なミスも課題となった。

 市選管は31日、市長選と市議選緑区補選で、緑区の第23投票所(霧が丘学園)の投票事務に従事していた20代女性職員が、投票所近くの公営掲示板に貼ってあった市長選候補3人と、補選候補2人のポスターを誤って全てはがしたと発表した。

 公営掲示板のポスター誤撤去は、泉区の第15投票所(市立中和田小学校)でも、20代男性職員が市長選候補3人のポスターをはがしている。両職員ともに違法に貼られたポスターを撤去した認識だったという。市選管の橋本幹雄課長は「前代未聞のミスで申し訳ない」と陳謝した。

 他にも、市長選と市議補選を巡って緑区で投票用紙を二重に交付したほか、4区で投票者数の集計を誤った。このうち、青葉、戸塚区では投票用紙を集計する際に二重に数えたり、数え忘れたりした。旭、港北区では当日投票者数のデータを入力する作業で、有権者数や不在者投票者数を誤入力した。

 こうした影響で開票が遅れ、全票終了までの時間は2013年の前回より1時間20分長くなり、市選管の目標時刻(31日午前0時)より30分ほど遅かった。

 投票率も訂正を繰り返した。市選管は当初、37.23%で確定していた投票率を3回訂正し、最終的に37.21%と発表した。

 集計ミスは、数えた票を次の工程に正確に引き継がなかったり、入力データの読み合わせを十分にしていなかったりしたことが原因。橋本課長は「選挙事務に不慣れな職員でもミスをしないよう、マニュアルを作っていたが機能しなかった。問題点を検証し再発防止を図る」と話した。 (志村彰太)