手賀沼の柏市側の岸辺に近いハスの群生地で、大輪の花々が咲き始めた。周辺水域には「真夏の花見」を楽しむ人を乗せた小舟が行き交っている。

 我孫子市我孫子新田の貸舟店「手賀沼の小池」では、30年ほど前から「蓮見舟」を盛夏期に仕立てている。きっかけは「間近でハスの花を愛(め)でたい」という市内の短歌愛好サークルの要望に応えたことだが、今では、1カ月ほどの遊覧営業中に、およそ1000人が利用するほど、広く知られるようになった。

 店を営む小池勇さん(75)によると、手賀沼でハスは7月の下旬から9月の下旬まで開花している。「人間にとっては大変だが、かんかん照りが続くほど花の付きはよい。ただ葉が茂りすぎると、根元まで日が差さず、開花状況は芳しくない」と小池さん。「農業用水への放流が始まり、沼の水位が下がって景色が変わる、8月末まで舟を出す予定」という。

 蓮見舟では、群生地を中心とした沼の風景のほか、船頭による地域案内やハスの生態説明も楽しめる。妻と連れ立って、7月29日に乗船した我孫子市の会社員川口秀明さん(51)は「(柏市側の岸に沿った)県立手賀沼自然ふれあい緑道からでは、ハスを遠くに望むため、舟に乗った。素晴らしかった」と話した。

 ハスの花は朝開き、午後にはしぼむので、蓮見舟は午前のみ、最多で1日3回運航。1時間ほどの乗船で、料金は5人以上の相乗りで1人1000円。問い合わせは、手賀沼の小池=電04(7182)1015=へ。遊覧後に、市内料亭で「れんこん懐石」のランチをセットで楽しめるコラボ企画(5000円)もある。 (堀場達)