県西部地域で、市民有志によるフードバンク活動を続けているNPO法人「フードバンクネット西埼玉(FBN)」は八月、支援対象を子育て世帯に絞った「夏休みこども支援プロジェクト」を、狭山市の狭山台地区を皮切りにスタートさせる。事務局の黒田和代さん(社会福祉士)は「子ども支援の食品寄付と食品梱包(こんぽう)ボランティアは締め切りましたが、普段の活動のボランティアについては常時受け付けています」と地域住民らの協力を呼びかけている。 (加藤木信夫)

 FBNは地域のフードバンクとして二〇一五年に発足(当初は別名称)。「食べられるけれど余っている食品」を集め、困窮世帯や子ども食堂などへ届ける「フードドライブ」に取り組んできた。一六年六月、独立行政法人の助成金を活用した常設倉庫を所沢市内に確保。倉庫には大型冷蔵庫、お米用低温貯蔵庫、玄米精米器などを備え、食料の受け取りから保管・提供までを一元管理しているという。

 「今回のこども支援プロジェクトは、給食がなくなる夏休みに、しっかりとした食事を取れなくなる可能性のある子育て世帯に、少しでも楽しい休日を過ごしてもらおうと企画しました」と黒田さん。

 これまでの支援の中で、シングルマザー(ファザー)や、夫の失業・病気などで収入が激減した家庭と接し、子育て世帯を支援する必要性を痛感してきたという。

 今回、支援の皮切りとなる狭山台地区では、地元の学校から児童に、FBNの「食料提供依頼書」を配布してもらった。依頼書には世帯構成や電気・ガス・水道のライフライン状況、調理器具の有無、アレルギーや既往症などの注意事項を書き込む欄がある。

 FBNでは並行して、食料や食料宅配費などの寄付と、食品梱包ボランティアを募る。ボランティアは宛名書きなどの個人情報には関与しない。寄付対象の食料は米、レトルト食品、おかずになる缶詰、菓子、ジュースなど、一定の期間保存できるものに限るという。

 問い合わせはフードバンクネット西埼玉=電話&ファクス04(2968)3067(月、木曜日)、留守時は電070(5080)3068=へ。ホームページ(名称で検索)にも問い合わせフォームがある。