人気コミックを実写化した映画「銀魂(ぎんたま)」。七月十四日に公開された話題作は、舟運で栄えた「蔵の街」の栃木市で一部の場面が撮影された。誘致した県フィルムコミッションは、市のロケ地マップを作製。担当者は「映画を見てロケ地に行ってもらい、観光やグルメを堪能してほしい」とファンらの来訪を呼び掛けている。 (猪飼なつみ)

 銀魂の舞台は、江戸時代末期なのに街には高層ビルが立ち並び、空には宇宙船が飛び交う。SFと時代劇が交ざり、人情、笑い、派手なアクションが繰り広げられる。監督は小山市出身の福田雄一さん、主演は人気俳優の小栗旬さん。

 栃木市では、おおひら郷土資料館と、塚田歴史伝説館、巴波(うずま)川沿いの三カ所がロケ地となった。撮影は昨年七月に行われた。

 巴波川は蔵屋敷跡が多く、小栗さんらがカブトムシ狩りのために走り抜けるシーンが撮影された。おおひら郷土資料館は鍛冶屋の設定で、小栗さんと俳優安田顕さんの掛け合いの場面に使われた。塚田歴史伝説館は、映画PR用に小栗さんらが踊る「銀魂音頭」が撮られた。

 ロケに立ち会ったおおひら郷土資料館の浅輪千明館長は「小栗さんたちの声が大きくて迫力があった」と振り返る。「ロケ地巡りをしているお客さんに毎日お越しいただいている。資料館のたたずまいを楽しんでいただきながら、銀魂の世界に入ってもらえれば」と呼び掛けている。

 県フィルムコミッションによると、栃木市がロケ地として選ばれたのは、歴史が薫る街並みであったことと、県ゆかりの福田監督から「ぜひ栃木で撮りたい」と要望があったからだという。担当者は「とても明るくてユニークな人で、その人柄が映画に出ていると思う」と話す。

 ロケ地マップは一万部作製。市のグルメ情報も掲載している。マップは、銀魂が上映されている県内の映画館や道の駅で配布している。