前橋市の前橋赤十字病院の移転後の跡地(朝日町三)で、市などが計画する居住や医療介護の施設を集めた「前橋版CCRC(生涯活躍のまち)」拠点の整備構想で、民間公募していた事業予定者の優先交渉権者に大手住宅メーカー「大和ハウス工業」(大阪市)の群馬支社が選ばれたことが本紙の取材で分かった。複数の関係者が明らかにした。市は首都圏からの移住促進の起爆剤にしたい考えで、二〇二一年春の供用開始を目指して計画を加速させる。 (川田篤志)

 一八年春ごろに同市上川淵地区に移転する同病院の跡地を活用する。敷地面積は約三・八ヘクタール。同社の提案内容の詳細は不明だが、市側の構想では、サービス付き高齢者住宅や一般向け住宅などの居住コミュニティー、デイサービスや訪問診療など医療介護機能が一帯となった施設群になる。

 事業予定者は、各施設の構成などの計画策定や土地購入、事業運営などを担う。同社と市側は今後、提案内容を基に市側の意向も踏まえて協議。一八年三月をめどに土地売買契約などを含む事業計画の締結を目指す。

 事業提案は昨年末から募っており、市や有識者を交えた委員会は七月中旬、計画内容や経営体力、土地購入金額の妥当性などを審査し、同社案を最優秀提案に選んだ。その後、市と日赤が優先交渉権者に決めた。

 CCRCとは、必要に応じて医療介護の継続的なケアを受けられる中高年らの共同体を表す英語の略称。地方創生を掲げる政府が後押しし、全国でCCRC整備が検討されている。

 前橋市は、首都圏などから中高年や子育て世代の移住促進につなげたい考えだ。拠点では移住者だけでなく、近隣の市民らも利用できる医療介護サービスや健康・生きがいづくりの事業も行ってもらうよう協議を進める。