市民有志が手作りで運営する野外音楽祭「秋ケ瀬フェス」が6日、さいたま市桜区の秋ケ瀬公園近くの空き地で開かれる。1970年代に旧浦和市の若者たちが仕掛けた野外コンサートの記憶を胸に、実行委員らは「当時の熱気を受け継ぎたい」と意気込んでいる。(谷岡聖史)

 秋ケ瀬フェスは昨年に続いて二回目の開催。今年は音楽好きの飲食店主やアマチュアバンドのメンバーら二十〜六十代の七人が実行委員会をつくり、インターネットを通じて資金を調達する「クラウドファンディング」も駆使して準備を進めてきた。

 目指しているのは、七〇年から活動を始めた地元学生らの団体「ウラワ・ロックンロール・センター(URC)」の盛り上がりの再現だ。

 URCは当時の浦和市駒場サッカー場、今回の会場に近い荒川沿いの田島ケ原などで千人規模のコンサートを主催。営利目的の興行とは一線を画した活動を地方から発信し、音楽専門誌に取り上げられるなどして注目された。

 実行委員の一人で、学生時代にURCのコンサートを聞き、出演した経験もある一級建築士の長田淳一さん(54)=さいたま市桜区=は「こんな世界があるんだ、と驚いた。当時のような自由な雰囲気を感じられる場所にしたい」と話す。

 初開催だった昨年は、約四百人を動員した。二回目の今年はロックバンド「頭脳警察」のボーカルPANTAさん(所沢市出身)、障害者団体が主体のバンド「スーパー猛毒ちんどん」(さいたま市)など十九組が出演する予定。農家の所有地を借りた会場には、URCの歴史を紹介するパネルも展示する。飲食や雑貨などの露店、子ども向けの工作教室もある。

 午前十一時〜午後八時、入場料千円で、高校生以下は無料。小雨決行(予備日は十三日)。無料シャトルバスをJR北浦和駅、南与野駅、埼玉大正門前から運行する。問い合わせはバー「ハニービー」=電048(866)4225=へ。