水戸藩で生まれた「水府提灯(ちょうちん)」の老舗と、水戸市出身アーティストがタッグを組んだ独創的な提灯の展示会が一日、市内の文化デザイナー学院一階ギャラリーで始まった。六日まで。 (越田普之)

 絵画やファッションデザインなど多彩な分野で活動するビジュアルアーティスト、ミック・イタヤさん(63)と、約百五十年続く水府提灯店「鈴木茂兵衛商店」が企画した。

 ミックさんは多摩美術大(東京都世田谷区)を卒業し、ユニクロ創業時のロゴや、東京スカイツリー「ソラマチ」の壁画などを手掛けてきた。

 鈴木茂兵衛商店の七代目、鈴木隆太郎さん(64)とは子どものころからの友人。二〇〇九年に共同で新商品を発表し、以来、人や鳥をかたどった斬新な提灯を生み出してきた。センサーで音に反応して点灯する鳥型の提灯などは、一二年度の日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞に輝いた。

 展示会の会場には、ミックさんがデザインした提灯「ミックシリーズ」を中心に約八十点が並ぶ。ミックさんが明かりをテーマに描いた絵や、提灯のスケッチも展示されている。

 ミックさんは「まず水府提灯を知ってもらい、未来につながる明かりとして親しみをもってもらえたら」と話す。鈴木さんは「ミック・イタヤというアーティストを、水戸の人に知ってほしい」と語った。

 入場無料で、一部提灯は展示販売している。展示会は四日までが午前十一〜午後六時。五、六日は午後八時まで。

 「水戸黄門まつり」が開催される四〜六日には、ミニ提灯づくりのワークショップもある。参加費は二千円で、各日ともなくなり次第終了。