日光市の男体山(二、四八六メートル)をご神体とする日光二荒山神社の伝統行事「男体山登拝大祭」が七月三十一日、始まった。八月七日までの大祭期間中は、霊峰として知られる男体山の夜間登山が許される。登山口の中宮祠境内に集まった約六百人が、一日午前零時の解禁と同時に山頂に向けて出発した。

 一日未明の山頂付近は星空が見える天候。参加者は暗い登山道をヘッドライトの明かりを頼りに進んだ。山頂の一番乗りは、宇都宮東高校陸上部の下山静樹(しずき)さん(16)と青木柊龍(しゅうた)さん(16)。通常なら三、四時間かかるところを一時間三十三分で駆け上がった。

 三回目の参加という下山さんは「昨年は四番目だった。目標の一番を達成できて良かった」。青木さんも「気合を入れて登りました」と笑顔を見せた。

 日の出を迎える午前四時四十分ごろの山頂は薄い雲が広がり、御来光は拝めなかった。それでも参加者は万歳したり、記念撮影したりして登山の疲れを癒やしていた。 (小川直人)