県教育委員会が七月に公表した二〇一八〜二二年度の県立高校再編計画案を巡り、二二年春の統合・共学化が示された足利市の足利高と足利女子高の同窓生らが、再考を求めている。足利女子高の同窓会「八千草会」は県教委が地区別に開いた計画案の説明会に加えて、独自に県教委と話し合う会を開き、「伝統と歴史は一朝一夕では出来上がらない。地区唯一の女子校を残して」と強く訴えた。(吉岡潤)

 県教委は、今後の中学卒業見込み者数の減少率が安足地区(足利、佐野両市)は県内で最も大きくなると予測。大学進学という面からある程度の学校規模の確保が必要で、地域の拠点校として期待される学校を目指すため、「足高(あしたか)」「足女(あしじょ)」と呼ばれている伝統校を統合する案を打ち出した。

 これに対して、七月十四日の地区別説明会では反対の声が相次いだ。足高同窓会の早川慶治郎会長は「教育の中身が論じられていない。校風や歴史、卒業生の愛着など学校には多面性がある」と指摘。他の出席者からは少人数教育の良さや可能性を問う発言もあった。

 八千草会の安藤喜美代会長は地区別説明会のほか、同会が県教委に要請して同月二十日に開いた会合でも「女子校には女子校の良さがある。女子校だから選んだという生徒がいる」と熱弁。「統合というなら、学級数が減るとどうなるか、実際に検証してから考えたらどうか」と迫った。

 同会理事会は会合の一週間後、改めて意見を出し合い、別学での存続を求める考えを県教委に伝えることを確認した。

◆5日までパブコメ 今秋に計画まとめ

 県教委は八月五日まで再編計画案に対するパブリックコメントを募集。地区別説明会などでの意見を踏まえて、今秋に再編計画をまとめるとしている。