●前橋

 スプーンですくい口に運ぶと、冷たくきめの細かな氷の感触が心地よい。続いてイチゴシロップとミルクの甘みが口中で混然一体に。氷の頂上には五ミリ大につぶしたイチゴの果肉がぜいたく感と氷とは違う食感を演出する。冷たく甘い物は暑さを忘れさせ、思わず笑顔になる。

 「おいしい」と話題の前橋市六供町のかき氷店「風花家(ふうがや)」で一番人気という「大人いちごミルク」(六百円)を味わった。

 この店、実は神沢勇次さん(39)と知子さん(40)夫妻が営む花店だ。子どものころからのかき氷好きという勇次さんが「夏場にかき氷を出さないか」と知子さんに相談。花店の繁忙期でない夏場のみ営業することに。

 五月のゴールデンウイークごろから九月末まで、店の半分ほどをカフェ風にして五年目。天然水を使った氷と砂糖や水飴(みずあめ)などから作る自家製みぞれを使うのがポイントという。二十五〜三十のメニューがあり、花店らしく植物が多い店内のインテリアも好評だ。

 女性客らで午前十時の開店直後から席が埋まる。市内の中学三年の女子二人は「冷たいし、量も多くておいしい」とニッコリ。二日前にも食べたが今日は母親(60)を連れてきたという市内の主婦(28)は「大人いちごミルクはおいしい」と満足げ。知子さんは「気温三〇度を超すとお客さまが急増する」と言う。かき氷は午後六時まで、火曜休み。 (竹島勇)