◆庶民目線の政治貫く

 公明・慶野信一(けいのしんいち)さん 41歳 荒川区選出

 −公明党は七回連続で全員当選を果たした。

 都民ファーストの会が巻き起こす風が、どのように吹くかは読み切れなかった面があったが、(全員当選は)日頃の先輩議員の地道な活動の成果が実を結んだということだ。

 −他の新人都議に負けないものは。

 自分が一番誇りにしているのは庶民の出であるということ。町工場を営む両親の背中をみて育った。庶民の代表として、庶民目線の政治を心掛けていきたい。

 −「都民」の新人には弁護士や公認会計士などの資格を持つ人がいる。

 キラキラなキャリアですよね。それぞれ得意分野はあると思うが、庶民の中で育った私でしかくみ取れないことがある。庶民は往々にして声が小さい。その声にならない声を感じ取り、伝えていくことが、私の使命だ。

 −議会で意識する会派は。都議選で公明からは共産党を意識する発言が目立ったが。

 議会活動と選挙活動は少し形が違う。都議選で公明は自民党と距離を置いたとの印象を皆さんが持ったと思う。ただ、議会運営で経験を一番持っている自民との連携は不可欠。もちろん多数を占める「都民」とも連携しなければいけない。共産とは何の連携も(考えて)ないので、私個人としては意識しません。 (聞き手・榊原智康)

◆制度変え命救いたい

 共産・藤田綾子(ふじたりょうこ)さん 42歳 大田区選出

 −立候補した理由は。

 看護師として医療現場で二十年間働いてきた。仕事を通じ、高齢者とずっと向き合ってきた。その中で、生活が厳しいのに年金が減らされるなど、暮らしの実態と医療・介護の在り方がかみ合っていないことを実感した。「お金かかるから」と、体調が悪くても病院に来ないお年寄りもいる。いくら医療現場で働いていても、現状では命が救えない。制度を変えなければだめだと考えた。

 −どんな選挙戦だったか。

 これまでも党員として選挙を手伝ったことはあった。今回は、自民党への大きな怒りが沸き上がっていた。マイクを握ってしゃべっていると、怒った顔をした人が近づいてきて「自民を何とかしてくれ」などと声をかけられた。党支持者ではない人の支援の輪が広がっていった。

 −公明党は、党の広報ツイッターで厳しい共産批判をした。

 志位和夫委員長らがちゃんと反論した。有権者に響くほどのものではなく、影響はなかったと思う。

 −今後の議会活動で意識する会派は。

 特にないが、あえて言うなら自民。選挙で(歴史的大敗という)都民の審判を受けたんだから、しっかり反省して議会活動を進めるべきだということを意識した方がいい。 (聞き手・榊原智康)

◆ライバル関係

<メモ> 都議選では、公明、共産両党幹部らが批判合戦を繰り広げた。公明は告示直前、党の広報ツイッターで「共産党ってどんな党?」と投稿し、「汚い」などと批判。共産の志位和夫委員長は公明を「都政の闇をつくってきた張本人」と訴えるなどヒートアップした。公明は7回連続の全員当選で23議席を獲得。共産は前回2013年の17議席から今回は19議席に伸ばした。