ベネチアングラスの魅力を子どもたちに知ってもらおうと、箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原)は、夏休み企画「ガラスの森の昆虫たち」を開いている。イタリア・ベネチアからガラス細工職人を招き、100種、500個の昆虫作品を制作、展示販売している。珍しい制作風景も見学できる。 (西岡聖雄)

 来日したのは、ペガサスやユニコーンといった馬シリーズ作品で知られるブルーノ・コンティエッロさん(56)。カラフルなガラス棒をガスバーナーの炎で溶かして制作するバーナーワークと呼ばれる技法を使う。

 動物作品を手掛けてきたが、美術館側から「日本の子どもは昆虫が大好きなので、ガラスの昆虫を」と依頼され、昆虫作品に初挑戦した。ガラスの森が昆虫をテーマにした展示を企画するのも初めてだ。

 カブトムシやクワガタ、カマキリ、チョウ、小さなアリ…。館内の特設工房で、色鮮やかなガラスの昆虫がひしめく。熱で水あめのようになったガラスを操り、魔法のようにさまざまな昆虫を生み出していく。事前に県立生命の星・地球博物館(小田原市)で国内外の昆虫標本を見学し、構想を練った。

 ガラスの昆虫作品は細い脚や触覚などが壊れないように搬送しなければならず、輸入すると数万円になる。搬送コストなどがかからない分、展示品は数千円のお買い得価格とした。ブルーノさんは「日本の昆虫もたくさん作った。色彩豊かなベネチアングラスを身近に感じてほしい」と話す。

 展示・販売は三十一日までだが、ブルーノさんの実演は二十日まで。入館料は一般千五百円。開館記念日の八日から三日間、小中学生の入館料(六百円)を無料にする。小中学生の夏休み自由研究に役立つワークシートも用意している。問い合わせは美術館=電0460(86)3111=へ。