県内四十四市町村と県の広報紙が、光和印刷(水戸市)が運営する電子書籍サイト「イバラキイーブックス」で閲覧できるようになった。同社によると、県内全自治体の広報紙を集めたサイトは県内で唯一。宮角知安社長は「市町村の枠を超えた県内各地の情報ツールとして役立ててほしい」とアピールしている。

 サイトは、同社が電子書籍化した広報紙がパソコンやタブレット端末、スマートフォンで無料で閲覧できる。自治体との契約時からのバックナンバーや、県内観光施設のパンフレットなども掲載している。画面上で閲覧したい広報紙などをクリックまたはタップし、ページをめくっていく。

 サイトは四市町村が参加して二〇一四年三月にスタートした。その後、同社は自治体ごとに掲載契約の締結を進め、今年六月に全自治体との契約が完了。七月に全広報紙をサイトで閲覧できるようになった。「電子書籍の普及とともに、サイトも徐々に認知されてきた」と宮角社長は手応えを話す。

 サイト掲載は無料で、同社はサイト運営を通じ知名度アップを図る。また、広報紙の記事ごとの閲覧件数を集計できる「効果測定サービス」などの有償サービスを自治体向けに用意。各広報紙の質の向上に役立ててもらう狙いだ。

 県内の公立高校や一部私立高の学校パンフレットもあり、サイトの掲載数は七月末時点で三千二百冊。同社は三年後までに、月十万件のアクセスを目指す。

 同社によると、広報紙の電子書籍化は、一二年に宮崎県の印刷会社が始め、各地の印刷会社などでつくる「ジャパンイーブックス活用研究会」の取り組みにより、現在は二十四都道府県に広がっている。

 広報紙「ひばり」を発行している県広報広聴課の担当者は「いろいろな媒体を活用して県民に届けたい。電子書籍はダウンロードも不要で読みやすい」と話している。検索は「イバラキイーブックス」で。 (酒井健)