宇都宮市は、大雨被害を想定した鬼怒川洪水ハザードマップの改訂版を作った。国の浸水想定区域の見直しに伴い、「千年に一回」程度の降雨量を想定したのが特徴。浸水想定区域が広がったことから避難所の見直しなども行った。

 市によると、従来は「百年に一回」程度の降雨量を想定していたが、昨年八月に国が千年に一回程度(三日間降雨量が六六九ミリ)を基準とした鬼怒川全域の新たな浸水想定区域を指定。これを受けて、市は県内自治体で最も早くハザードマップを見直した。

 浸水想定区域は四〇・一二平方キロメートルから四七・八七平方キロメートルへと広がり、対象家屋は五百戸増の約四千七百戸。さらに河岸浸食や氾濫流で家屋倒壊の恐れがある地域を新たに「家屋倒壊等氾濫想定区域」に指定し、約八百戸を対象とした。想定される浸水の深さや継続時間も明記している。

 避難所は上河内東、瑞穂野北、瑞穂野南の小学校三校と瑞穂野地区市民センターの計四カ所が浸水想定区域内に入ったため、洪水発生時は近隣の避難所で受け入れる。地震などの災害時は従来通り利用できる。

 マップは北部版と南部版の二種類あり、対象の上河内、河内、平石、石井、清原、瑞穂野各地区の約四千七百戸に七月下旬から全戸配布している。上河内、河内両地区には主に北部版、残りの地区には南部版を配る。市河川課や各地区の市民センターでも配布中で、市のホームページでも公開している。

 問い合わせは、市河川課=電028(632)2682=へ。 

  (藤原哲也)