運転に不安を感じている高齢者のドライバーが自主的に運転免許証を返納しやすい環境をつくろうと、高崎市は九月から、市内のサポート企業・店舗でさまざまな特典を受けられる「運転免許証自主返納者サポート制度」を始める。

 対象は、免許証を自主返納して運転経歴証明書の交付を受けた市内在住の六十五歳以上の高齢者。加齢による身体機能の低下などで運転に不安を感じたり、運転する機会がなくなった高齢者のドライバーに自主返納に伴う特典を提供する。

 市によると、免許証返納者を対象に、企業や店舗が協力して免許証の自主返納サポート制度を設けるのは県内で初めてという。

 証明書を提示すると、飲食店やバス会社、温泉施設など市内計三十八のサポート企業・店舗で割引などの特典を受けられる。市は制度の趣旨に賛同して協力する企業・店舗を募集し、増やしていく方針。サポート企業・店舗には、協力店章などが掲示される。

 市は自主返納を奨励する事業として免許証返納時にバスやタクシー利用券を贈呈しているが、新たに今回の制度を加える。

 市内で昨年、六十五歳以上の高齢者が関係する事故は八百五十八件で全体の約27・4%と高い割合を占め、高崎署管内で免許証の自主返納も増加傾向にあるという。

  (大沢令)