浜松市内で五日に開幕した「とびうお杯第三十二回全国少年少女水泳競技大会」(東京新聞などの実行委員会主催)で、都内の選手たちも全国の頂点を目指して力泳した。中でも東京SC(豊島区)は、女子二百メートルリレーで九連覇を達成。男子二百メートルリレーでも二連覇を果たすなど、圧倒的な強さを見せつけた。 (神野光伸)

◆200メートルリレー  アベック優勝

 二百メートルリレーは、男女ともに東京SCが優勝を果たす独壇場となった。

 女子は、決勝で1分53秒06の大会新記録をたたき出した。第三泳者の仲曽根美悠菜(みゆな)さん(12)=新宿区立西戸山小六年=は「大会新の記録が出て超びっくりした。本当にうれしい」と興奮気味に話した。

 男子も、女子に負けじと四人がぴったり息の合った力泳を見せた。第二泳者の川崎翔暉(しょうき)君(12)=北区立王子小六年=は「みんなで協力してつかんだ金メダル。頑張った成果が出たと思う。すごくいい思い出になりました」と感極まった様子だった。

◆女子100メートル自由形・秋原埜安さん 1分の壁突破し涙のV

 女子百メートル自由形では、東京SCの秋原埜安(のあん)さん(12)=杉並区立杉並第三小六年=が、自己ベストの59秒63で優勝を果たし、ゴールの瞬間に思わずガッツポーズ。これまで破れなかった1分の壁を突破し、感極まって涙がこぼれた。

 「(水中で)楽なキックをするな。埜安らしいキックをしろ」。大会前の数週間で、コーチの中村亮祐さん(31)から指摘を受けた課題を改善した。「コーチの指導があったからこそ速く泳げるようになったと思う。目標だった50秒台を出せて本当にうれしい」と満足そうに話した。

◆女子100メートル背・荒木祥花さん 3位 猛練習が実を結ぶ

 女子百メートル背泳ぎでは、東京SCの荒木祥花(よしか)さん(11)=聖学院小五年=が三位に入った。同種目で挑んだ昨年の大会では、予選通過も果たせなかった。「今度は絶対に負けたくない」と悔しさをバネに励んだ猛練習が実を結んだ。

 小学六年の選手が中心の決勝では「緊張しすぎて固まっちゃった。1分7秒台を出したかったけど、かなえられずちょっと悔しい」と反省の弁。少しはにかみながら「来年のとびうお杯では金メダルを取りたい」と飛躍を誓った。

◆都内分成績

 【競泳】◇男子 ▽100メートル自由形 (1)桐山真葵(マリン西新井)56秒68(3)堀本聖一郎(メガロス葛飾)57秒93(8)川崎翔暉(東京SC)1分1秒82▽100メートル背泳ぎ (5)今村陽向(東京SC)1分8秒87(7)伊藤優真(東京SC)1分10秒00▽100メートルバタフライ (1)高尾彬理(SAT雪ケ谷)1分2秒37▽200メートル個人メドレー (1)高尾彬理(SAT雪ケ谷)2分21秒32(4)川崎翔暉(東京SC)2分25秒87▽200メートルリレー (1)東京SC(伊藤、川崎、小松、今村)1分55秒43(4)三菱養和SS(里見、山崎、宮崎、白山)1分58秒34(6)ロンド東村山(近藤、佐藤向、佐藤汐、吉戸)1分58秒95(7)ミミSC品川(加藤、小見山、吉田、金坂)1分59秒43

 ◇女子 ▽100メートル自由形 (1)秋原埜安(東京SC)59秒63(6)小倉愛加(ダンロップS綾瀬)1分2秒43▽100メートル平泳ぎ (8)岡本安未(東京SC)1分19秒88▽100メートル背泳ぎ (3)荒木祥花(東京SC)1分8秒11▽100メートルバタフライ (8)初谷紗奈(東京SC)1分7秒71▽200メートル個人メドレー (7)竹沢瑠珂(東京SC)2分30秒85▽200メートルリレー (1)東京SC(秋原、荒木、仲曽根、初谷)1分53秒06=大会新