全国の小学生スイマーが競う「とびうお杯第三十二回全国少年少女水泳競技大会」(東京新聞などの実行委員会主催)で、都勢は最終日の六日、競泳四種目で優勝した。東京SCは、昨年に続いて男女ともにチーム優勝。女子二百メートルメドレーリレーでは五連覇を達成した。他のチームでは、マリン西新井の桐山真葵(まき)君(12)とSAT雪ケ谷の高尾彬理(あんり)君(12)が出場した種目でそれぞれ三冠を達成。都勢の実力をアピールした。

◆200メートルメドレーリレー 東京SC女子、劇的逆転V5

 大会を締めくくる二百メートルメドレーリレーでは、東京SCの女子チームが劇的な逆転で優勝をもぎ取った。

 序盤に他チームにリードされた東京SCは、第三泳者の初谷(はつがい)紗奈さん(12)=お茶の水女子大付属小六年=の力泳で四位からトップに躍り出た。第四泳者の秋原埜安(のあん)さん(12)=杉並区立杉並第三小六年=につなげ、激戦を制した。

 初谷さんは二度目の大会出場だが、リレー種目の参加は初めて。「昨年はリレーをスタンドから観戦して『みんな、すごいなあ』と思っていた。今回は自分の参加で優勝を果たすことができてうれしい」と喜びを爆発させた。

◆200メートル自由形など 桐山真葵君3冠 自分を信じ力泳

 マリン西新井の桐山真葵君(12)=立教小6年=が200メートル、100メートル、50メートルの自由形で3冠を達成した。同種目に出場した昨年の大会ではメダル獲得はかなわず、週6日の練習を重ねて技術向上に努めてきた。

 「自分のペースでやれば勝てると信じて泳いだ。金メダルを取れたのはうれしい」と笑顔を見せる一方、「大会新記録を出せなかったのは悔しい」と語った。

 桐山君と同種目を競ったメガロス葛飾の堀本聖一郎君(12)=江戸川区立上小岩小6年=は、これまで多くの水泳競技大会で桐山君と優勝を争ってきたライバル。「今回は負けてしまって悔しい」と唇をかみ、今後の大会での雪辱を誓った。

◆男子50メートルバタなど 高尾彬理君も3冠 「ジュニア五輪へのステップ」

 SAT雪ケ谷の高尾彬理君(12)=大田区立雪谷小六年は、大会の注目選手の一人。初出場ながら、圧倒的なスピードで他の選手の追随を許さず、男子五十メートルバタフライなどで三冠を達成した。

 ハードな練習を一日も欠かさず、野球とヒップホップダンスもこなして筋力やバランス感覚も養っているという。

 視線の先は早くも次の水泳競技大会。「とびうお杯で三冠を果たせたことは、ジュニアオリンピックを優勝するための良いステップになったと思う」と静かに語った。