国の文化審議会は、桜川市真壁町にある江戸時代末期の町屋「安達家住宅」の見世蔵および主屋、座敷、薬医(やくい)門の計三件を登録有形文化財にするよう文部科学相に答申した。正式に登録される見通し。

 市によると、見世蔵と主屋は二階建ての土蔵造り。通りに面した見世(店)蔵には東に土間、西に帳場が配置され、しょうゆや酒などの販売店が営まれていた。主屋は見世蔵の奥に続いている。真壁地区の典型的な町屋の構造という。

 座敷は主屋の西側、薬医門の奥にある寄せ棟造りの別棟。式台玄関の奥に九、十、八畳の三室が並ぶ。武士などの格式の高い客を迎えるのに用いられた。

 薬医門は間口二・六メートル。東西に袖塀を設け、東方に潜(くぐり)戸がある。屋根は通りから見て正面が格式の高い本瓦ぶき、裏側が一般的な桟(さん)瓦ぶきで、地域で例を見ない外観になっている。

 真壁地区は、戦国時代の城下町を起源とし、江戸時代は商業で栄えた。蔵や門などの歴史的建造物が多く保存されている。 (酒井健)