甲子園球場(兵庫県西宮市)で八日に開幕する第99回全国高校野球選手権大会。県勢が深紅の大優勝旗を獲得したのは1975(昭和50)年の習志野が最後となっている。2年連続6回目の出場となる木更津総合は「全国制覇」を目標に掲げ、大会3日目の十日、日本航空石川(石川)との初戦に臨む。 (山口登史)

 「打撃に自信があり、上位だけでなく下位打線でも点が取れるチーム」。峯村貴希主将(三年)はチームの特徴をこう話す。

 冬場に1時間のランニングや筋力アップに励んだほか、守備や打撃の基本動作の確認など厳しい練習で底力を蓄えた。それが甲子園出場の原動力となった。

 今夏の県大会のチーム打率は3割7分で、主に先発出場した9人のうち、打率3割以上の選手は6人。7試合で計59打点をたたき出した。峯村主将、芦名望捕手(三年)、野尻幸輝選手(二年)の中軸は長打力もあり、チーム5本塁打のうち4本を占めた。

 守備面では、最速149キロの直球と多彩な変化球を武器にするエース左腕、山下輝(ひかる)投手(三年)と、強肩の芦名捕手のバッテリーが中心。県大会7試合で7失点と安定感を見せ、全体で4失策と堅守ぶりも光った。

 課題に挙げるのは犠打の正確性。県大会では要所で失敗する場面もあった。全国の代表が集まる甲子園では僅差の試合も予想され、峯村主将は「1点を取るため、確実に決めていきたい」と話した。

 相手の日本航空石川が夏の甲子園に出場するのは8年ぶり2回目。140キロ台半ばの直球と切れのあるスライダーを得意とするエース右腕の佐渡裕次郎投手(三年)が守備面の大黒柱で、打線では、上田優弥選手(二年)と小板慎之助選手(二年)、尾畑秀侍選手(三年)の長打もある三人が中心になる。

 木更津総合の五島卓道監督は「相手打線は左打者が多い。左腕の山下投手には粘りの投球を期待したい」と話し、打線には「県大会で打ち勝ってきたことに自信を持ってプレーしてほしい」と求めた。