JR松戸駅(松戸市)のバリアフリー工事に伴い、東西口を結ぶ連絡通路にある「松戸駅市民ギャラリー」が今年いっぱいで閉鎖される。将来的には再開する予定だが、時期や場所は未定で、市民作家は「作品を発表する場がなくなるのは寂しい」と残念がっている。

 ギャラリーは1989年に開設。市によると鉄道の駅の橋上ギャラリーは全国的にも珍しいという。2週間単位で市民に無料で貸し出し、絵画や書道、手芸作品などの展示に利用されてきた。毎年度、ほぼ切れ目なく貸し出され、市民にとって貴重な作品発表の場だった。JR東日本はエレベーターを新設するなど駅のバリアフリー化に着手、2019年度中に工事を終える予定だ。ただJRは、平行する駅のコンコースと連絡通路を一体的に整備する方針で、市街づくり課によると、整備後にギャラリーを移設、規模を縮小する計画という。

 15年間にわたりギャラリーを利用し、イラスト作品を発表してきた市内に住む松田光仍(みつより)さん(76)は、今月17日まで「ラストラン」をうたい、コンピューターで描いた鉄道の路線マップのイラストを展示している。

 松田さんは「創作すれば発表したい、見てもらいたい。無料で使えて、多くの人に見てもらえる場として貴重だった」と閉鎖を惜しむ。

 今回の展示作品は、県内を中心に23路線の特徴と見どころを緻密でユニークなイラストで紹介している。「今回で最後かもしれない。面白みを出したので、喜んでもらえれば」と話している。 (林容史)