東日本大震災の被災地、福島県いわき市の野球少年を東京ドームに招き、地元文京区のチームと交流する「未来にはばたけ! 少年少女野球大会」が9日開かれ、子どもたちが憧れの舞台ではつらつとプレーをした。

 いわき市内の九つの少年野球チームに所属する約50人が二つのチームに分かれて対戦。文京区の二つの選抜チーム同士も戦った。それぞれの勝者による決勝は、オール文京が6対1でいわきサンシャインズを破った。

 決勝で三塁打を放ったサンシャインズの堀米翔太君(小学6年)は「初めてのドームで気持ち良く打てた」と満足そう。リリーフで3回を1点に抑えた同チームの主将瀬谷蒼羽(せやあおば)君(同)は「野球を続けて甲子園を目指したい」と笑顔で話した。

 大会は、イベント運営管理会社「シミズオクト」(新宿区)が運営し、東京本郷ロータリークラブが後援。震災2年後の2013年から東京ドームで続け、昨夏は文京区のチームが福島県楢葉町に遠征した。

 サンシャインズの大和田正人監督は「震災直後は(原発事故の影響を懸念して)マスクでプレーしたり、滑り込みを禁止したりしたチームもあった」と振り返り、「ドームで野球をした子どもは、また頑張ろうという気持ちになる」と交流の意義を語った。 (井上幸一)