魚介類を生き生きと表現するカラー魚拓の第一人者・山本龍香(りゅうか)さん(73)=本名・峰夫=の個展「紫龍展〜いのちの躍動」が、今月の土・日曜日、地元・東松山市のホテル紫雲閣で開かれている。二十七日まで。入場無料。 (中里宏)

 目玉は国立科学博物館が保管している全長六・七メートルのダイオウイカの魚拓。二〇〇八年、山本さんが主宰する「インターナショナル魚拓香房」の会員十人と二日がかりで写し取った。

 ホルマリン漬けの標本は色が抜けてしまっているが、カラー魚拓は生きている姿を色鮮やかに再現。目をのぞき込むと、天敵のマッコウクジラの姿が描かれている。ほかに二・五メートルのリュウグウノツカイやサメ、ブリ、マグロなど四十四点が展示されている。

 会場では午前十時と午後二時から、カラー魚拓の体験教室(参加費五百円)も開かれている。素材はオウギガイの貝殻で、綿を丸めて布で包んだタンポに油性インキを付け、貝殻にかぶせた布を軽くたたいて色付けしていく。

 山本さんや会員が講師として、色の付け方や立体感の出し方などを分かりやすく指導。幼児や小学生らも挑戦している。

 山本さんは長年、米国やカナダ、中国など海外でも教室を開いてカラー魚拓を教えてきた。「最近はインターネットの動画サイトなどを見た海外の人から注目が集まっている」という。