孫との写真を見るたびに、ニセ電話詐欺に注意−。高齢者が被害に遭うニセ電話詐欺の被害を防止しようと、市原署は、市原市朝生原の小湊鉄道養老渓谷駅前で、高齢者とその家族の記念撮影をし、写真の裏面に犯人がだますために使うせりふを記して配布する取り組みをした。写真は、「だまされないで!!」と書かれたフレームで縁取り、高齢者が写真を眺めるたびに、ニセ電話詐欺への注意を促す狙いだ。 (黒籔香織)

 倉本武夫署長ら署員十五人が参加。駅を訪れた高齢者とその家族ら計十七組は、白黒に塗ってパトカーに見立てた貨車に乗り、先導する自転車にまたがった白バイ乗務員と記念写真を撮影。「携帯電話の番号が変わった」「示談金が必要」など詐欺犯がだましに使う七つの言葉を裏面に印刷した写真を渡し、被害防止を訴えた。

 署管内では、七月末までにニセ電話詐欺が二十二件発生し、被害額は約四千七百九十万円。半数は息子らを装い現金をだまし取る「オレオレ詐欺」だった。息子らに確認をすれば被害を防げるとして、家族と参加できる今回の取り組みを企画した。

 柴田宣明(のぶあき)生活安全課長は「孫との写真を見るたびに今回のイベントを思い出して、一件でも被害を食い止めたい」と話す。