国の特別天然記念物のコウノトリが八日、湿地を保全するラムサール条約に登録されている栃木県小山市の渡良瀬遊水地の第二調節池に飛来した。同市が発表した。市が遊水地への飛来を確認したのは昨年十月に続き二回目という。

 市渡良瀬遊水地ラムサール推進課によると、八日午前八時半ごろに目撃情報が寄せられ、担当者が現場でコウノトリを確認。足に取り付けられた印などから、繁殖と試験放鳥に取り組む野田市から昨年六月に放鳥された雄の「ひかる」とみられる。ひかるは第二調節池の掘削池を歩き回ってエサをついばんだり、周囲を飛んだりして遊水地内で過ごし、午後一時十五分ごろに飛び去ったという。

 小山市は「トキ・コウノトリの野生復帰」を目指して、遊水地でエサとなるドジョウや小魚が生息できる環境作りを推進している。昨年十月の飛来では二日間滞在した。市の担当者は「巣を作って“定住”してほしい」と再訪を期待していた。 (小川直人)