土浦市立博物館は二〇一五年の戦後七十年を機に、戦争体験者の聞き取りを本や教材にする事業を五カ年事業として計画した。昨年度までの二年間に聞き取りをして、一八年度に本を出版する。一九年度には学校教材用の冊子も作成する。

 戦時中に土浦に住んでいたり、通勤、通学をしていた人、各地で戦争体験をした土浦市民らを広報紙や紹介で募った。出征や空襲の体験、学徒動員で土浦の軍需工場で働いた記憶、東京から学童疎開した思い出など、さまざまな体験談が集まった。

 担当の野田礼子学芸員(45)は「戦争体験者が少なくなりつつあり、証言を集めるのは今しかない。多くの人に協力してもらい、託してもらったことを胸に、記録を残したい」と話している。

 市立博物館では九月二十四日まで、聞き取り調査で得られた戦争体験の一部が公開されている。