もう一つの甲子園で全国制覇を−。高校生が短歌の腕前を競う第12回短歌甲子園が盛岡市で18日から開かれ、県立の下館一高(筑西市)と下妻一高(下妻市)の文芸部が出場する。両校の文芸部員たちは上位進出を目指して、合同で練習し本番に向け、準備を重ねている。 (原田拓哉)

 下館一は三年ぶり九回目、下妻一は三年ぶり三回目の出場になる。

 下館一の文芸部は、過去に優勝を飾るなど輝かしい実績を残していたが、部員不足で最近は休部状態だった。優勝した二〇一〇年のメンバーの一人で、個人でも最優秀に選ばれた卒業生の増渕絵理教諭が昨春から顧問に就任し、今春には一年生七人が部員に加わって、本格的な活動を再開させた。

 部長の林里美さん(15)は「他のチームは学年が上だと思うが、臆することなく、優勝を目標にしたい」と力強い。増渕教諭も「一年生ばかりの若いチームだが、チャレンジ精神で送り出したい」と励ます。

 下妻一の文芸部も部員不足で現在、三年生は一人だけで、一年生三人が主力として支える。全国高校俳句選手権大会(俳句甲子園)を目標にしてきたが、出場できる五人のメンバーが集まらず、短歌甲子園へ切り替えた。

 一年生の谷島穂乃佳さん(15)は「情景を深められるような作品で臨み、大会を楽しみたい」と意欲を示す。前回の出場では、話題賞のほか個人で石川啄木賞も受賞した。顧問の湯本康二教諭は「自分らしさを出して、今回は、決勝トーナメント進出を目標に」と話す。

 本番に向けた合同練習会では、下館一に両校部員が集まり、大会を想定して創作に取り組んだ。

<短歌甲子園> 正式名称は全国高校生短歌大会。歌人石川啄木の故郷の盛岡市を舞台に毎年開かれ、今年で12回目。1チームは部員3人と補欠で構成。今回は、全国から41校56チームが予選に短歌を応募し、勝ち抜いた21校21チームが本大会に出場する。歌人の小島ゆかりさんらが審査員を務める。大会は20日までの3日間で、1次リーグを3チームで争い、各ブロックの1位が決勝トーナメントに進む。昨年は、話題賞に県立結城二高(結城市)が選ばれている。