クリスマスを前に23日、「子どもの貧困をなくそう」とサンタクロースが呼びかけるパレードが宇都宮市であった。サンタやトナカイの姿にふんした約200人の市民らが中心市街地を歩いた。 (北浜修)

 イベントは「サンタdeラン&ウオーク」。子ども支援に取り組む県内のボランティアやNPO法人など約二十団体でつくる実行委員会が主催した。

 社会問題化している子どもの貧困について、関心を高めてもらおうと企画し、昨年に続き二回目となる。

 イベントへの参加には、社会人が参加費五千円で一万円以上の寄付が必要。大学生は参加費が千円で寄付が四千円以上。集まったお金は子どもの貧困対策に充てられるという。

 この日は同市のオリオンスクエアに、県内各地から約二百人の市民がサンタ姿などで集合。このほかボランティアら約百人も出て、イベントを支えた。

 約二百人のサンタらはパレード出発前に、脚の屈伸運動などで入念に準備体操。「子どもの貧困撃退」と書かれた横断幕などを持ち、同スクエアを起終点に街を歩いた。

 サンタらが「メリークリスマス!」と呼びかけると、通行人らも手を振って応じるなど、和やかな雰囲気の中で列は進んだ。

 参加したさくら市の主婦片桐秀子さん(47)は「サンタ姿は少し恥ずかしかったけれど、道行く人が手を振ってくれて楽しかった」と笑顔で話していた。

 パレード後は一キロ、三キロ、六キロ、十二キロのコースに分かれて、参加者らが市街地を駆け抜けた。

 実行委員長の塩沢達俊さん(52)は「経済的な理由、家庭の理由などで子どもの貧困が進んでいる。多くの方々に知っていただき、考えてもらうきっかけになることを願う。来年以降も続けたい」と強調していた。