◆名付け親・館林の牛久保さん 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が二十三日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた人工衛星二基の愛称に、館林市の会社員牛久保利幸さん(45)が応募した「しきさい」と「つばめ」が選ばれた。同時に二基の名付け親に選ばれるのは珍しいという。市内の向井千秋記念子ども科学館で同日、打ち上げ中継映像のパブリックビューイング(PV)があり、牛久保さんら約二十人が見守った。 (原田晋也)

 「しきさい」は、太陽光を遮る雲や大気中のちり、二酸化炭素を吸収する植物の分布などを長期間観測し、地球温暖化による気候変動予測の精度を上げるのが目的。

 「つばめ」は、未開拓だった高度三百キロ以下の領域を飛行する技術試験機。多くの人工衛星が飛行する高度六百〜八百キロの軌道に比べ、千倍の空気抵抗を受ける環境で軌道を維持する技術を実証する。

 愛称は四〜五月に公募され、約一万三千件の応募があった。牛久保さんは、紫外線や赤外線などさまざまな波長の光を観測することから「しきさい」、ツバメは低空を飛び回るため「つばめ」と名付けた。

 午前十時二十六分、二基を搭載したH2Aロケットが発射され、四十二分に「しきさい」の分離成功が伝わると会場から「おー」という声と拍手が起こった。

 牛久保さんは「打ち上げは今まで何回か見ているが、自分が名付けたと思うととてもうれしく思う。JAXAは人工衛星の愛称を度々募集しているので、多くの人に応募してみてほしい」と語った。

 科学館は一月八日まで、牛久保さんがJAXAから贈られた命名の認定証と記念品のストラップを展示している。