選挙に関心を持ってもらおうと、選挙の投票用紙を製造する「ユポ・コーポレーション」(東京都千代田区)が、工場が立地する神栖市で、小学生を対象にした選挙体験授業を初めて開いた。

 ユポでは、破れにくく水に強い性質を持つ合成紙を製造しており、国政選挙の投票用紙や自治体の防災マップなどに使われている。この合成紙を製造する工場が市内にある。

 一方、市の昨秋の衆院選の投票率は41・18%と、県内最下位。ユポが、子どもの時から選挙に関心を持ってもらい、低投票率に歯止めをかけようと、理科の出前授業でつながりのあった市立波崎小に、選挙体験授業を打診した。

 授業は、ユポのほか、市などが主催。波崎小で十一日にあった授業には六年生約四十人が参加。実際の投票用紙で使われる紙をユポが提供し、模擬投票した。

 まず、架空の小学校の理事長選挙に立候補した二人の候補者が、公約について話すビデオを上映。それを見て、子どもたちはグループに分かれて話し合いながら、自分が投票する候補者を決め、投票用紙に名前を書いて一票を投じた。

 北岡由菜さん(11)は「投票の流れがよく分かった。大人になったら選挙に行きたいです」と話した。

 ユポは、今後は市内の中学・高校生を対象にした体験授業も検討している。 (山下葉月)