足利市民俗文化財に指定されている「初山ペタンコ祭り」が一日、同市の足利富士浅間神社で開かれた。赤ちゃんのおでこに御朱印をペタンと押し、健やかな成長を願う奇祭として親しまれており、市内外から多くの親子らが訪れた。

 言い伝えでは、昔、市内を流れる渡良瀬川が時々氾濫し、飢饉(ききん)、疫病によって幼い命が奪われた。神の威光で子どもの命を守るために祭りが始められたとされる。毎年、山開きの六月一日に開かれる。

 社は二カ所あり、男児は高い山の「男浅間」(上の宮)、女児は低い山の「女浅間」(下の宮)に参拝するのが習わし。御朱印の形も異なり、男児は日本の代表的な花である桜の花びらがかたどられ、女児は「神聖で汚れなく清らか」を意味する四角になっている。

 市内の高橋和代さん(38)は生後九カ月の次男・青空(そら)ちゃんを抱いて訪れた。過去に七歳の長男、五歳の長女を連れて参拝しており、「二人とも健康に育っている。御利益はある」と笑みを浮かべた。

 佐野市の会社員、竹内徹さん(35)は生後八カ月になる次女・澪凪(みおな)ちゃんの額に御朱印を押してもらった。「元気にすくすく成長してほしい」と話した。 (吉岡潤)