目黒区は、区内で十九年ぶりとなる特別養護老人ホーム(特養)の「目黒中央の家」をオープンさせたのをはじめ、二〇二一年度までの三年間で計三カ所の特養を整備し、定員を計三百人増やす。

 区内は住宅地で特養に適した広い土地が少ないうえ地価が高く、用地確保が特養整備の最大の課題だった。公有地を半額で民間事業者に長期間貸すことで整備を進める。

 中央の家(定員八十四人)は七月、旧区立第六中(中央町二)の跡地約二千二百平方メートルに開所。世田谷区の社会福祉法人が建設、運営する。事業所内保育所もあり、定員十二人のうち四人は区内の子どもを受け入れる。

 旧区立第四中跡地(下目黒六)の約六千八百平方メートルには、青梅市の社会福祉法人が定員百二十人の特養を建て、二〇年度の開設を目指す。障害者の入所、通所施設も合築する。

 国家公務員宿舎跡地(目黒三)の国有地約二千三百平方メートルには、区社会福祉事業団が、定員九十六人の特養を二一年度に開設予定。

 区有地は五十年間、国有地は十年間、半分の地代で事業者に貸す。いずれも地域交流スペースを備え、災害時に高齢者や障害者向けの福祉避難所として使う。

 区は特養の整備率が二十三区中二十二位(一八年度)と低く、青木英二区長は「今後も公有地を活用して特養の整備に対応したい」としている。 (松村裕子)