西武秩父駅前の温浴施設「祭の湯」特設舞台で16日、小鹿野町の芸能団体「奈倉女歌舞伎の会」が歌舞伎を上演した。40〜80代の女性が演じる伝統の舞台に客席が盛り上がった。

 この公演は、秩父地域に大勢の客を呼び込もうと、町と町観光協会が今回初めて祭の湯で開いた。

 演目は「白浪五人男稲瀬川勢揃(せいぞろい)之場」。盗賊5人組が捕り手に対し、たんかを切る場面を、女性の役者たちが堂々と演じた。終幕の際には拍手が送られ、おひねりが飛んだ。

 会長の田村静江さん(81)は「出来栄えは上々で、呼吸も合っていた。10月の定期公演に向けて、弾みがついたのでは」と満足そうだった。 (出来田敬司)