何かと利用頻度の多い品川駅。帰りがけに飲みたいとなると困ることも多いエリアでもある。そんな時、迷わず訪れたいのが今回紹介する『牧野』だ。

タクシーなら品川駅から千円以内。とにかく何を注文しても旨い上に、目を疑う程の安さも嬉しい。絶品料理の数々に、仕事帰りの疲れも吹き飛ぶはずだ!


品川駅からタクシー飛ばしてこの店へ。今が旬の江戸前穴子を踊り焼きで!

品川からタクシーですぐ、新馬場駅からすぐの北馬場参道通り商店街にある『牧野』。

現在のご主人で3代目の同店名物は「活け穴子の踊り焼き」。訪れる人のほとんどが注文するという人気ぶりだ。

仕入れは築地をメインに、時折ご主人自身で早朝釣りに出向き、自ら釣り上げた鮮魚を提供することもあるという。

穴子は他の魚とは別に水槽が設けられており、注文が入ってからさばいて提供。


穴子の旬は、梅雨前から初夏にかけて。

同店では宮城・松島産や、長崎・対馬産なども仕入れるが旬の時期は江戸前穴子を使用。

ほどよく脂がのり、ふっくらとした身の美味しさを楽しめるのだ。


席に七輪が運ばれてきて、穴子も揃ったら早速焼き始めたいところだが、焼くときは写真のように箸で押さえながら焼くのがポイントだ。

そうすることで穴子が丸まってしまうことなく、均等に火を入れることができるそう。

まずは皮目からじっくりと焼き上げ、ほどよく焦げ目がついたところで身を焼けば完成。


塩で味付けされているので、まずはそのまま穴子本来の美味しさを堪能したい。

焼き立てを頬張ると、まずは穴子に程よくのった脂の旨みが広がり、ふっくらとした身の柔らかさ、パリッとした皮の食感と続けざまに美味しさが口を襲ってくる。

お焦げからは備長炭のいい香りが漂い、無限に食べ続けられてしまいそうなほど旨い。


シンプルで極上のポテサラに箸が止まらない!

「活け穴子の踊り焼き」の美味しさにノックアウトされそうになっている場合ではない。

同店の料理はとにかく何を食べても旨いのだ。ほんの一部ではあるが、人気の3品を紹介しよう。

まずは「ポテトサラダ」。一見、「普通のポテトサラダでしょ?」と思うかもしれないが、これが驚くほど旨いのだ。

甘みがありクリーミーな北海道産メイクイーンを使用し、茹でるのではなく、蒸してから、とにかくよく潰すのが美味しさのコツだそう。

口どけがサラリとして、素朴で安心感のある味に箸がとまらなくなる。


ほかにもふぐの唐揚げや〆の海鮮丼まで、逸品ぞろい!

料理のすべてが逸品ぞろい!日本酒が止まらない!

続いては旬の料理から「ふぐの唐揚げ」を紹介。醤油、酒、生姜汁を1分ほどふぐに揉み込み、小麦粉でからりと揚げる一品。

最初は高すぎない温度で揚げ、徐々に温度を上げていくことでカラッと上がったふぐは、身はふんわりと柔らかく、外はカリッと香ばしい。

冬にはふぐ料理も充実するというので、ぜひ冬の時期にも訪れてみたい。


最後は〆に食べたい食事メニューから「漁師のまかない飯」を紹介。魚介の旨みと卵が絡まり、最高の〆を演出してくれる一品だが、驚くべきはその味付けだ。

なんと醤油を少し入れただけだというのだ。ヒラメ、タコ、イワシ、サーモン、マグロ、たくあん、大葉、とびっこ、万能葱といった食材が持つ旨みがしっかりと引き出され、出汁が入っているようにすら思えてしまう。


ご主人の心意気も感じる安さも人気の訳

今まで紹介してきた品々の値段にも注目して欲しい。すべて目を疑うほどの安さなのだ。

「うちに来ていただいたお得感を感じて欲しいと思っています」と語るご主人。

仕事帰りに上司に「ちょっと飲まない?」と誘われて、『割烹 牧野』に連れて行ってもらったら、仕事へのやる気チャージもバッチリ決まるだろう。


昭和9年創業の老舗『割烹 牧野』は、京浜急行線新馬場駅からすぐの北馬場参道通り商店街に位置する。

江戸時代に東海道品川宿の馬場として栄えた歴史を感じさせてくれるレトロな街並も素敵だ。

今夜は仕事帰りに美味しいものを食べたいなという気分の時には、一度は足を運んでほしい品川の名店だ。